宝物

真野寺の佛像

本尊 千手観音像

 真野寺のご本尊である千手観音像です。

 奈良時代に行基菩薩が一木から彫り出したと伝わっています。霊験あらたかで非常に強い観音さまであり、少しでも悪い行いをしたことのある人にも罰を与えてしまう為、皆が怖れ、近寄れなくなったことから、行同(ぎょうどう)面を付けて力を抑えるようになりました。その後、参詣者が戻ったと言われています。

 11月に行われている御開帳時にも行同面を外さないことから、【覆面千手観音】と呼ばれています。



二十八部衆

 本尊。覆面千手観音像の脇に祀られている二十八部衆です。

 二十八部衆は、千手観音の眷属(けんぞく)として千手観音をお護りする神様です。禅宗寺院にお祀りされている難陀龍王や迦楼羅(かるら)など十二神将の神々も名を連ねています。



風神・雷神

 二十八部衆とともにお祀りされている風神・雷神像です。

 日本書紀などにも登場する神様で、太古の昔から自然をつかさどる神として、人々から怖れ崇められていました。

 真野寺に祀られている縁起は分かりませんが、自然と共に生きる地域の方々からの信仰を集めていたと考えられています。



朝日開運大黒天

 真野大黒天は朝日開運大黒と呼ばれています。平安時代に安房一帯が飢饉と疫病の為に、民の暮らしは困窮し、生きる気力さえ失っていた時、慈覚大師*¹は人々を救済しようと、真野寺に参籠*²し、一心に祈りをささげておりました。

 2月6日、朝日昇天の中に大黒天が御出現されました。慈覚大師はそのお姿を一刀三礼*³にて彫り上げました。すると御体に後光がさし、その様子がまさに朝日の昇るようだったことから、直ちに御堂に安置し、香花、燈明、供物を添えて一心正念に祈りをささげると、飢饉や疫病は去り、海では大漁、陸は豊作。貧しかった房総の土地が福徳自在の楽土化したと伝えられております。

後々、この話しが伝承され2月6日に【大黒天福祭り】が行われるようになったと言うことです。

 

*¹・・円仁(第三代天台座主)

*²・・祈願の為に社寺に籠ること

*³・・一刻みに三度礼拝すること



十三福

 本堂前の七福神堂には、お馴染みの七福神をはじめ、現在十三体の佛像がお祀りされています。

三宝荒神と歓喜天

七福神堂の向かって右には三宝荒神が祀られています。三宝荒神は仏法僧を守護し、不浄を許さぬ大変霊力の強い神さまです。火の神としてもしられますが、失せ物を気付かせてくれる神さまでもあります。現住職が代替わりで真野寺に入ってから、祀りされていたはずであった歓喜天を探していたが見つからず。三宝荒神に祈願した所、思わぬ場所から見つかりました。 三宝荒神に負けず劣らず霊力の非常に強いその歓喜天は、向かって左側に祀られています。



その他 佛像

 地蔵菩薩をはじめ、痛みの激しい仏像の数々。将来的に修復を行う志を持っております。現在、皆さまのご寄進を募っております。



その他

位牌

 安房の国主、里見義堯氏より領田を賜り。その後、徳川家より御朱印四十三石を受けて隆盛を極めた真野寺。それを物語る位牌です。